日記 2023

11月19日(日)〜11月25日(土)

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11.25.Sat

9:00前に小屋入り。参加者全員での打ち合わせ。そして稽古に入る。様々な人々が一つにイベントに参加する。その意義。意義は自分で見つけるものだが、発見するものでもある。

稽古は軽めにする。昨日のゲネプロのダメ出しもあまりないので、気になる箇所だけ調整する。

「かつしか演劇祭」が始まる。開会式に少し出て、楽屋に戻り、本番に向けてみんな各々で調整。そして本番。一番不安がっていた役者さんが一番お客さんに受け入れられていた。おそらくご本人が一番びっくりされていただろう。お客さんに愛されるには、自分の人間性に素直に対峙できるかが勝負となる。根っこは一人一人が持っている人間性だ。それだけしか勝負できるものがない。

11.24.Fri

午前中は雑事をひたすらこなす。銀行へ行ったり花屋へ寄ったり、あれやこれや。平和で穏やかな午前中。なんだかこのままぼーっとしていたい、そんな気持ち。

午後からはリリオホール。劇場内の稽古場で稽古をする。皆と相談して、まずは通し稽古。良い失敗があり、情けない失敗もあったが、総じて良い通し稽古のいなった。少しだけ小返しをして夜のゲネプロに備える。

そしてゲネプロ。ある程度の大きさの劇場で芝居ができる幸せを噛み締めながら板の上に立っている自分がいた。照明の輝きが自分の心身を突き抜けてゆく感じが幸福感を引き寄せる。芝居は、本当に素敵だ。

11.23.Thu

リリオホール、小屋入り。小道具を作り、場当たりと稽古内容の準備をし、そして稽古に入る。

通し稽古。不安に陥っている役者さんがいるが、何故か演出としては不安はない。その方の人間性は信頼出来るし、前向きではあるのでひたすらダメを出すだけ。他の役者さん達は各々で楽しんでいるようなので、ある程度の作品にはなるだろう。

夜は場当たり。照明さんと劇場のスタッフさんと明かりづくりを中心に進めて、そして頭から通してみる。最後までは行けなかったが、通しが少しでも出来たことが良いことだった。いろいろと順調に進んだ。

11.22.Wed

午前中は日舞の稽古。新橋の街、朝の空気、人々の表情。いろんなことを敢えて感じながら都会に佇む。稽古自体はスムーズに進む。やはり振りをちゃんと入れていると細かいところに心を寄せることが出来て、意義がある。

午後は、Tsumuziさんの音源を聴き込んだり、LUCEのあれやこれやの準備をしたり、なんだかんだ忙しくする。

夜はLUCEの稽古。諸事情で通しが出来なかったので、必要な箇所の小返しを繰り返す。全体的には作品としての雰囲気を持ち始めているので、不安はない。

11.21.Tue

朝から夕方まで池袋で一仕事。不思議なアジア人に会う。英語を全く話せなさそうだったのに、英語しか話さなかった。ほんのごくたまに出会うタイプだが、久しぶりに出会った。これも人生の一コマ。

夜は自宅稽古場にて日舞の稽古。2回ほど「傀儡師」を通す。体の奥に振りが染み込み始めている。三味線の音と体の間が合い初めてきた。ここまでくると踊りが楽しくなる。踊りに必要な「間」を思うように扱える感じになる。

amazon prime で「レッドスピロー」を見る。典型的なスパイものだが脚本がしっかりしていて面白かった。

11.20.Mon

逢いたい人に逢えるように努力すること。この連続。相手を思い、相手を鼓舞し、相手に迷惑にならないようにし、そして必要ならば、去る。これも人生。

ワクチンの影響はいまだになくならない。耳鳴りも基本的には相変わらずだ。今後の人生が短くなったことは否めないが、それは大したことではない。

夜、LUCEの通し稽古。それなりに仕上がってきた。あともう一つか二つ、越えたいところがある。最後までまずは僕が諦めないこと。今週から来週にかけて怒涛の日々が始まる。負けないこと。

11.19.Sun

朝からLUCEの稽古。必要な道具を稽古場へ運ぶ。素敵な朝。休日朝の閑散とした都心の開放感が心地よい。ガザではいまだに理不尽な攻撃が続いているのだろう。そんな中で「演劇」なんぞに心血を注げることの幸せ。

今日の稽古は充実していた。今まで越えられなかった壁を何人かの役者さんたちが越えてくれた。今回の理想は見えてきた。これを追うのではなくて、楽しむ方向に進めれば何もいうことはない。

夜は池袋で一仕事。人と会い、人と別れる。人と言葉を交わし、人と何かを作り上げる。人生。

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