日記 2024

06月02日(日)〜06月08日(土)

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06.08.Sat

赤坂復帰のドタバタで僕自身がヘトヘトになっていたのに今朝、気付く。自分なりに神経を使っていたんだなぁと感心する。午前中、洗濯して、それ以外特筆すべきことがない、そんな土曜日。

「天使の分け前」という映画をTSUTAYAから借りて観てみる。英国の独特の退廃感から少しでも抜け出そうともがく、そんな心象が横たわっている作品。モルトの利酒についての言及がもっとあるかと思ったが、この点は然程でもなかった。

佐野元春のYoung BloodsのNew Version が心地よい。さすが、である。

06.07.Fri

まだ体と意識の感覚が赤坂という街の質に合わせきられていない自分を感じる。街を歩いているとそういう感覚がある。このアンテナは僕の特質だ。「時間」というものを何か実質のある質量のある何かに変換している。

言葉に関するアンテナにもこの感覚がある。見えないもの、ではあるが僕らに直接の影響をもたらすこの不可思議な存在。

ただこの感覚は普段から磨かないとすぐ錆びてしまう。しっかりと鍛え続けるしかない。

06.06.Thu

赤坂復帰、三日目。今日も今日とてお久しぶりの方々とも再会。4年という時間の幅を微妙な長さなのかもしれない。相手も自分の変化があるような内容な、互いの認識のズレが然程ないのだが、確かに時間の重みが横たわっていて、その実感が再会に喜びというスパイスを与えてくれている。

戦争に行って帰ってくる時の感慨にもしかしたら近いのかもしれない。そしてその時に思うのは、以前の付き合いの質だろう。いい加減にお付き合いしていては再会の時の喜びはこれほど生まれなかったはずだ。

ドタバタしてはいるが、心地よいこの数日。生きていることへのささやかな祝福。

06.05.Wed

赤坂にてはたまた素敵な再会があった。4年前の時点ではお互いの素性を知らずにいたが、「再会」というものの力なのか、相手の方から「お店に遊びにきなよ」という言葉をいただき、僕もそのお言葉に素直に従ってみた。

赤坂という土地で半世紀近くご商売をされているそうな。会員制のバー。外観から僕好みであり、いざ入ってみれば想像を超える空間が待っていた。そしてマスターのご好意で数多くのモルトを試飲させてもらった。

赤坂復帰の記念としては最高の夜を迎えた。吉兆である。これを逃さないこと。

06.04.Tue

今日も赤坂にて一仕事。懐かしの方々との再会。4年振りだとしても、すぐに互いに思い出して言葉を交わし、魂の交流が生まれる。

東京だけではないのだろうが、今後数十年間、その土地とちの景観が大きく変貌していくのかもしれない。僕が関わる地域は何処もビッグプロジェクトが進んでいる。池袋だって大きく変わる。

さて「白痴」を読み進める。翻訳者の素晴らしい訳がこの小説のクライマックスを余すところなく伝えてくれている。

06.03.Mon

赤坂という土地に縁がある。この土地で育んでもらった様々なこと、出会った方々、そして戦ったこと。僕の人生の核となっている土地。

約4年ぶりのこの地での仕事。心が躍る。懐かしすぎて笑ってしまう自分がいる。何だろう、この感覚は。でも何か大切な到達点に近づきつつある自分を感じる。

人を想い、世界を想い、歴史を想う。その行為だけが僕を支えている。自己との対話。大切にすべきことを大切にすること。

06.02.Sun

昨日は、なんとなく一つの区切りだったようなそんな一日。前を向いて生きていこう、そんな気分。

Don't look back in anger もようやく体に染み込んできた。やるべきことを少しづつでいいから積み重ねていく。それしか僕には道がない、そんな気分。

百人一首、69首まで到達した。ここからが山場、かな。「白痴」、久しぶりに読み進める。ちょうどクライマックスかな。

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