日記 2024

06月23日(日)〜06月29日(土)

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06.29.Sat

蒸し暑い。そしてお日様がしっかりと世界を照らしている。アマテラス。そんな中、浅草は田原町へと向かう。

小さな劇場に着く。知り合いがいる。小屋に入る、照明が落ちる、空間に世界が拡がる。坂口安吾「桜の森の満開の下」を元にした、舞踏をやっている友人の芝居。素敵な作品だった。

その後、毎夏引き受けているとある高校での臨時講師の資料、そして台本を読む。またこの季節がやってきた。

06.28.Fri

ひねもす雨。ひたすら、雨。赤坂の街。僕がこの街から得てきたこと。これをこの街に返していきたい。

音楽、というものを考える。文学、というものを考える。そして演劇、というものを考える。

OASIS、Don't look back in anger 、体の奥に入ってきた。嬉しい。このどんどんと腑に落ちる感覚がとにかく嬉しい。最後の atleast not today、これがまだなんだよなあ。

06.27.Thu

今日も銀座にて芝居の稽古。僕自身の調子は良くはないが、丁寧に稽古をしているので、やはり稽古場にいると感覚が冴えて来る。それ自体は心地よい。

野田秀樹の遊眠社の頃の動画を見る。やはり面白い。素敵だ。あの軽やかさ、切なさ、群を抜いている。死ぬまで芝居をやりたいと思う。

切実に思う。兎にも角にも真剣に生きること。それだけで良い。

06.26.Wed

赤坂にて一仕事の後、帰宅して洗濯。そして部屋の掃除。淡々と生きる。力強く淡々と。

僕らは、どこへ向かうべきか。何をすべきか。つらつらと考える。野田秀樹の成してきたことを考える。肉体と言葉、そこから立ち昇る演劇空間。そう、その世界こそ僕がやらねばならないこと。

どこまで自分が世界のために何かしらを成し得られるか。そこが勝負。

06.25.Tue

今日は浜松町からスタート。この街のイメージは僕の中では幕末なのだが、水辺が近い雰囲気が漂ってはいる。

佐野元春の楽曲をつらつらと聴く。言葉が紡ぎ出され、受け手がその芳醇さを受け取り、自分の人生を豊かにする。芝居でそれができるか。いやできると思う。

昨日と同じだが、まずは、自分。自分を何とかすること。

06.24.Mon

まずは赤坂にて一仕事。そして夜は銀座にて芝居の稽古。「ちえほふなひとびと」の立ち稽古初日。どうなるかと思いながらだったが、案ずるより有無が易し、稽古場にいればどんどんとアイディアが出てくるものだ。

銀座の街は面白い。この「場」を楽しもうと思う。歌舞伎座があり東劇があり、新橋演舞場があり、というこの界隈。そうか、ここが日本のブロードウェイなんだと実感する。ここから学ぶことがたくさんあるはずだ。

まずは、自分。自分を何とかすること。

06.23.Sun

今日は久しぶりに東小金井にある杉玉屋へ赴く。そして気の合う仲間と楽しく談笑。本当にたくさん話した。盛り上がりすぎてお店に少し迷惑をかけてしまったが、やはり素敵なお店だ。

帰途、夜空を見上げながら小林秀雄のことを考える。彼から学んだことの大きさ、そして深さ。それに報いなければならない。一つひとつ。

まずは、やはり体調を戻すこと。これに尽きる。

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