日記 2024

08月04日(日)〜08月10日(土)

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08.10.Sat

さて、今日は「ちえほふなひとびと」、初通し。たまたまスタッフさんたちも集まることになり、自然と盛り上がるものがある。

稽古場に入り、諸々準備を始める。舞台監督にお願いしていたチェーホフの墓がものの見事に出来上がってきた。これで絵の中心ができた。

そして通し稽古。初めて観るスタッフさんたちの反応を役者さんたちが素直に受け取ってくれている。これは良い兆候だ。

08.09.Fri

昨晩、南海トラフの可能性が高まったとの報道があった。だからといって何を変える必要もないだろう。いつだって何が起こるのかわからない。

夜の稽古の時に地震がきた。でもただそれだけ。地震に人間の本質を変える力はない。どこまで言ってもない。どんな災害が起きようとも何を変える必要もない。

夜な夜な自宅稽古場で「ちえほふなひとびと」の音源整理。この手の作業が本当に好きだ。

08.08.Thu

朝、まずは洗濯。この時間に洗濯できるのはやはり嬉しい。そしてしっかりと掃除。できる限り綺麗にする。気持ち良い。スッキリする。

「ちえほふなひとびと」の音楽を整理する。稽古に使いやすいように録音形態を整える。さらに、某都立高校の仕事のための準備も進める。第一段階は終了。

夜は銀座で稽古。少しだけ調子悪かったか。明後日の通し稽古へは順調に進んでいる。

08.07.Wed

今日も、赤坂で一仕事。気持ちが充実している。仲間から嬉しい言葉を聞く。さらに久しぶりに会った方と友情を交わす。この何気ない一日が僕を元気にさせてくれる。

今日は雨の降り方が奇妙な感じだった。夏だけど年々、夏が変化しているように思う。

「My Fair Lady」を改めて観る。いやはや良い映画だ。本当によくできている。当たり前だが皆演技がうまい。Audrey Hepburn の魅力的なことこの上なし。作り込まれ方が尋常じゃない。

08.06.Tue

芝居の稽古。今日もそれなりに良い稽古となる。核になる役者さんがしっかりと仕事をしてくれている。中心がしっかりすると風景が、芝居の空気が俄然良くなってくる。クリアになる。

世界ではさまざまなことが起こる。世界大戦規模の戦争も本当に起きるかもしれない。広島に原爆が落ちた日に、やはり考えてしまう。

自分ができることをしっかりとこなしていくこと。世界に対してできることはそれしかない。

08.05.Mon

暑い夏。ゲリラ豪雨もそこほこで起きているだろう。根っこのやる気をごそっと持って行ってしまう暑さ。でもまあ踏ん張るしかない。

今日の芝居の稽古は非常に充実していた。役者さんの一人がひと段階上に上がった。立ち姿と声が良くなっている。やはり「声」に全てが現れる。

良い稽古ができると良い気分にどうしてもなってしまう。こう言う時こそ気を引き締めなければ、と思う。謙虚に大胆に、そして継続。

08.04.Sun

野田秀樹の凄さを改めて考える。彼がここまで演劇界を引っ張れている要因は何だろうか。おそらく根源的に芝居が好きなんだと思う。しかも演劇の原点をわかっているのだと思う。

今、僕はちょうど原点に戻らなければならない時期に来ている。大元の何かから始め直す時期なのだ。一度、死んだのだ。そこから出発。

そんなこんなを考える一日。暑さは募るのだが、日は短くなり始めている。人生の残りは長くはない。

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