日記 2024

10月20日(日)〜10月27日(土)

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10.26.Sat

「ボン・ボヤージュ」集中稽古六日目。なぜか今日は稽古場の掃除から始まった。空間の空気があまりにも悪いので空調の掃除。しっかりとみんなで掃除。

で、通し稽古。もう、だいぶ出来上がってきた。もう一息、だ。稽古の休憩時間に、ふと考えた。こうやって生きられることの幸せ。言葉を発し、言葉を受け止め、そして物語を紡ぐ。この行為の神聖さ。

踏ん張ること。兎にも角にも踏ん張ること。

10.25.Fri

「ボン・ボヤージュ」集中稽古五日目。今日も良い通し稽古だった。だんだん疲れが溜まってきてはいる。それを何とかやりくりして、何とかする。

小林秀雄を読む。野田秀樹を口ずさむ、佐野元春を聴く。いつもの俺、だ。こうやって生きてきたのだ。今更変えられない。

目一杯、生きる。今日を生きる。そう思って生きてきた。これからも生きてゆく。

10.24.Thu

「ボン・ボヤージュ」集中稽古四日目。今日は良い通し稽古だった。作品の「核」が光っていた。芯の女優さんたちの輝きが眩しかった。ダンスシーンも悪くなかった。

今日も何とか生き抜いた、そんな感じの一日。プラットフォームでふんわりと夜空を見上げた。街に灯りに心が揺れる。そろりそろりと思いが動く。

歩く、ひたすら歩く。心の奥に潜んでいる、自分にしかわからない道を歩く。一歩一歩しか進めない心の道、だ。

10.23.Wed

「ボン・ボヤージュ」集中稽古三日目。衣裳や小道具、その他諸々が何とか落ち着く。で、通し稽古。まだまだだが、まぁ、悪くはない。

自分としてはまずはダンスシーンだ。しっかりと作品の雰囲気を作り出すことが要求されている。まだまだ質を上げれれる。踏ん張りどころ。

体の奥で生きること。真っ直ぐに、真っ直ぐに。そう、野田秀樹のように、ひたすらに。

10.22.Tue

何事も守りに入ってしまったらダメになってしまう。つくづくそんなことを感じた日。周囲の人たちに助けられた、そんな日。まぁこんなこともある。

納得いかないことを放置したとしても結局は自分に返ってくる。逃げないこと。誤魔化したって自分の本当の心は誤魔化せない。漱石の「こころ」が描いたことだ。

たまに、思う。自分で自分の命を絶つ衝動は、世界を生き抜く希望を背中合わせだな、と真剣に生きれば生きるほど、そう思う。

10.21.Mon

「ボン・ボヤージュ」集中稽古に入る。稽古場を整え、ウォーミングアップをして、稽古に臨む。ダンスシーンをブラッシュアップする。

ダンスシーンのために「鬼滅の刃」をほぼ全話、見る。ちゃんと見てみれば、悪くない。というか面白い。日本のアニメの底力だと思う。こういう世界を作り出せるのだ。

まだまだ生きていかねば、ならないとつくづく感じる。愛しい人のために生きてゆく。でもまあ、愛しい方々ばかりなのでそれはやはり嬉しい。

10.20.Sun

「ボン・ボヤージュ」集中稽古前の最後の稽古。何とか通してみる。課題は山積みだが、光は見えてきた。前へ進もう。

人と人。そして世界が、ある。戦争が起きようが、人々は前へ進んでいく。行かざるを得ない。この厳粛な事実。でも時に思う。なぜ悲惨な争いがなくならないのか。なぜ。

12月の朗読の話が舞い込む。面白そうな企画。前へ前へ。そんな気持ち。

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