日記 2024

12月22日(日)〜12月29日(土)

先週次週

12.28.Sat

北鎌倉へ行く。小林秀雄の墓参り。東慶寺にて写経。墨を擦り、姿勢を整え文字を認める。般若心経。意味はわからない。わからなくても良い。2時間かけて書き写す。

喫茶ミンカでカレーを食す。相変わらず素敵な空間。心が落ち着く。食後にミルクコーヒー。本の話をしたりしなかったり。

鎌倉まで出て、御成通りのカフェで一休み。夜は目当てのワインバー。料理が美味しい。素敵で気さくなマスター。樽香が程よく効いたピノを合わせる。完璧な選択。自分で想う。ワインを選ばせたらピカイチだな、と

12.27.Fri

風が強い1日だった。村上春樹「1Q84」Book2を読み終える。「愛」がそこには描かれている。宇宙の中心には「愛」しかないのだろう。

下北沢で芝居を観る。コメディ。仲間に会い言葉を交わす。素敵な瞬間。脳内に音楽が流れる。

さてさて、生きていこうと想う。トロワ・シャンブルで日記を書き続ける。今年後半はとにかく忙しかったのでなかなかコンスタントに日記を書くことが出来なかった。万年筆を走らせる。インクはブルーブラック。文字が日記帳に踊る。

12.26.Thu

どこにいようとも自分を鍛えることはできる。人から学び、人に教え、その中でそんな流れの中で僕は生きてゆく。そこに喜びも悲しみもある。

コロナワクチンのこと。自分なりに見つめていかなければならないだろう。命を脅かされたことに対する自分の言動。これはまさにある意味ではギフトだ。自分の感覚から逃げないこと。

じっくりと生きてゆく。この宇宙で生きている感覚を研ぎ澄ませすこと。痛みは痛み。喜びは喜び。

12.25.Wed

脳内で音楽が鳴り響く。この現象をじっくりと味わう。小林秀雄が若かりし頃、大阪の道頓堀川で聴こえてきた「ジュピター」。その経験とは、とずっと問い続けて来た気がする。

メディアで衣裳の仕事をしている方から素敵な情報が届いた。彼女との繋がりも何だか面白い。

さまざまな出会いがある。その邂逅から何を学べるのか。偶然と必然。この人生。

12.24.Tue

午前中、渋谷でレコードを買う。山下達郎の「 RIDE ON TIME 」。そして程よい大きさのLPレコードを小脇に抱えて、僕は街中を歩く。仕事仲間のお店に顔を出して、それから六本木へと向かう。大切な友人が紹介してくれた、中東料理を味わえるお店でランチタイム。スパイスが効いた胃に優しい料理。

で、下北沢に出てトロワ・シャンブルにて手紙を書く、宛先のない手紙。「恋愛シネマ」を演った後、「手紙」を書きたくてしょうがなかった。「文通」という単語は死語になってしまっているが、人と人との大切な行為の一つかもしれない。RBL Cafe で演出家と合流。必要なやりとりを済ませ、雑談をし別れる。僕は「漢字のエロス」という本をじっくりと読む。

12.23.Mon

街の唄、そんなフレーズが浮かぶ。君を、あなたを、連れてゆく、この都会のど真ん中で、信州の山の中で生活している感覚を保ちながら、全てがつながっていると思えば、どこにでも行ける。そしてどこまでも自分に留まる。

そう、感じることが全て。星の瞬きを言葉に変えて僕はあなたに逢いにゆく。そんなフレーズが浮かぶ。

Who are we. Who am I. Who are you.

12.22.Sun

ラチェットレンチ忘年会。お稲荷さんを作って持ってゆく。うまく作れたものと作れなかったものとがある。仲間に会えて素敵な話をして本当に楽しかった。そしてみんなで次へと向かう。

新宿の街に吹く風を身体全体で感じながら、明治通りを北へ向かって歩を進める。一歩一歩。街の喧騒。素早く叩け速やかに動け光の中で溶けてゆく This is a soul.

うまく行かないとこも多い。思った通りにならないこともたくさんある。日々、生きてゆく。それだけ。

HOME